結婚式という一日は、新郎新婦にとっても、参列されるゲストにとっても「一生に一度」の特別な時間です。
その一方で、近年は婚姻件数の長期的な減少や「ナシ婚・ジミ婚」の増加などにより、市場全体としては縮小傾向が続いています。
そんな中で、「せっかく結婚式をするなら、ちゃんと心に残る一日にしたい」 という想いは、むしろ以前より強くなっているように感じます。定番の演出だけではなく、自分たちらしい時間や、ゲストと一緒に楽しめる仕掛けを求めるカップルも増えてきました。
今回は、大阪の結婚式場 鶴見ノ森迎賓館 にて、2023年から継続して実施しているテーブルアラウンドマジックの取り組みについてご紹介します。
新郎新婦からゲストへの“サプライズプレゼント”としてのマジックが、どのように披露宴の空気を温かく彩っているのか、その様子をレポートします。
概要
- 会場: 鶴見ノ森迎賓館
- 実施期間: 2023年5月〜2025年12月 披露宴実施時
- 形式: テーブルアラウンド(各卓でのクロースアップマジック)
- 実施タイミング:
- 新郎新婦のお色直し中
- 迎賓のタイミング
- 再入場前の“つなぎ”として
導入の背景
今回の導入は、式場ご担当者様が、別の式場でテーブルアラウンドのマジックを見て「結婚式でこんなに楽しい時間が生まれるんだ」と驚いたことがきっかけでした。
また、
- 何も演出がない披露宴だと、どうしても印象が薄れてしまう
- とはいえ、定番の演出ばかりだと“どこかで見た進行”になりがち
という課題感を、新郎新婦も、式場側も共通して抱えていました。
実際、ブライダル業界の調査でも、「演出のマンネリ感から、既存フォーマットへの抵抗感を持つカップルがいる」といった声が指摘されています。
さらに、現場ではスタッフの人手不足や工数の負担も課題になっており、“スタッフの手を増やさずに付加価値を高めるコンテンツ” へのニーズも高まっています。
そこで、鶴見ノ森迎賓館では、披露宴の進行に大きな負担をかけず、ゲストに満足いただける体験を提供できるコンテンツとして、テーブルアラウンドマジックの導入が決まりました。
提供の形
マジックは、主に 新郎新婦のお色直しや迎賓のタイミング で実施されています。ふたりが席を外している間は、どうしても会場の熱量が落ちやすい時間帯ですが、その間にマジシャンが各卓を回り、ゲストひとりひとりの目の前でマジックを披露します。
また、私たちからは、ゲストの皆さまに「このあとの新郎新婦の再入場のとき、ぜひ今の拍手と笑顔をそのまま届けてあげてください」とお声がけし、マジックで生まれた盛り上がりが、次のシーンへ自然につながるように工夫しています。
演目も、派手さより “結婚式らしい温かさ” を重視。愛や縁をテーマにしたマジックを演じ、披露宴に馴染む構成で、場の空気に溶け込むよう意識しています。

実際の様子
実際にマジックを体験された参列者からは、こんな声をいただきました。
- 「マジックを間近で見るのは初めてで、とても楽しめた」
- 「結婚式にちなんだ内容で、幸せな気持ちになった」
- 「新郎新婦からのサプライズというのが嬉しかった」
テーブルアラウンドならではの距離感で、同じテーブルのゲスト同士が一緒に驚き、自然と会話が生まれていくのも大きなポイントです。
再入場のタイミングでは、先ほどまでマジックでわっと盛り上がっていた拍手と笑い声が、そのまま新郎新婦を迎えるエネルギーに変わり、会場全体があたたかい空気に包まれていました。

まとめ
婚姻件数の減少や、少人数婚・カジュアル婚の拡大など、ブライダル業界は大きな転換点にあります。だからこそ、「やるからには、自分たちらしく、ゲストにも心から楽しんでもらいたい」 というニーズは、今後さらに高まっていくはずです。
テーブルアラウンドマジックは、
- 進行に大きな負担をかけずに導入できる
- ゲスト参加型で、その場で“体験”が生まれる
- テンプレートになりがちな披露宴に、オリジナリティを添えられる
といった点で、これからの結婚式にフィットする演出のひとつだと感じています。
鶴見ノ森迎賓館での取り組みを通じて、これからも「新郎新婦の想い」と「ゲストの記憶」をやさしくつなぐお手伝いができれば嬉しく思います。
